シャッターチャンスを逃さないためには、常にカメラを持ち歩くことが重要だ。カメラが無いと写真は撮れないからね。
一眼を持ち歩かない日でも、カバンにはいつもコンパクトデジカメを入れて持ち歩いています。今日は予定も無いし、雨だから、休日出勤して仕事を進めておくにはちょうど良い一日でした。
夕方、雨音が静かになってきたと思ってふと窓の外を見ると、見事な、見事な虹。
仕事中ですが、一気に写真撮るモードに切り替わりました。まさにこんな時のためにカメラを持ち歩いていたのだと、カバンから取り出して、フロアの窓を開けてレンズを向けます。
ああ、全然うまく撮れない。
この目では空に架かる二重のアーチが端から端まで見えているのに。フルサイズ換算24mmの画角ってこんなに狭いのか。
ほかにどんな撮り方ができるだろうか、ほかにもっといい場所は無いか、フロアを出てひとつ上、最上階に上ってみます。休日だからほかのフロアは開いてませんでしたが、エレベーターホールから虹のアーチの逆側が見えます。送電線の鉄塔に雨上がりの夕日が当たってとてもドラマチックな光景が広がっています。
ああ、全然うまく撮れない。
フルサイズ換算70mmの画角ってこんなに切り取れないものなのか。
ほかにどんな撮り方ができるだろうか、ほかにもっといい場所は無いか、今度は下りて行って、会社の外に出て視界の開けた場所を目指します。
ああ、全然うまく撮れない。
フルサイズ換算24mmの画角以下略。
そうこうしているうちにあたりはどんどん暗くなっていき、さっき見えていた二重の虹は一重に、さらに虹はどんどん消えていきます。
はあ、思うように撮れなかった。
絶好のシャッターチャンスを眼前にして、さて、どんな写真が撮れていただろうと見返してみると、そもそも焦りすぎてワタワタして全然枚数を撮ってない。水平が取れてない。ISO感度が高すぎ。画角云々という以前に私の技量がまだまだなのでした。そんな中、なんとかRAW現像でそれっぽくしてみたのが今回の3枚です。
シャッターチャンスを逃さないために、カメラを常に持ち歩く。今日は、それは合格。でもシャッターチャンスにいい写真を撮れるかどうか。それはまた別の話。